棄民社会日本

仰天ニュース。
生活保護基準に該当する人、障碍を抱える人その他がどんどん切り捨てられていっている現状があるが、日本もついにここまできたか、と思わされる。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20071113-00000930-san-soci

全盲の患者を公園に遺棄 大阪府堺市の病院職員

11月13日14時32分配信 産経新聞


 堺市北区新金岡豊川総合病院(豊川元邦院長)の職員が今年9月、糖尿病で入院していた全盲の男性患者(63)を車で連れ回し、大阪市西成区の公園に置き去りにしていたことが13日、分かった。男性は駆けつけた救急隊員に保護され、別の病院に運ばれたが、入院費の未払いなどでトラブルがあったという。同病院は産経新聞の取材に対し「医療従事者にあるまじき行為だった」と事実関係を認めており、西成署は保護責任者遺棄容疑で関係者から事情を聴いている。
 堺市保健所は先月末、同病院の院長らが従業員の監督を怠ったのは医療法15条の違反事項に当たるとして行政処分したが、弱者を保護すべき医療機関としての社会的責任も厳しく問われそうだ。
 調べでは、男性職員4人は9月21日午後2時20分ごろ、医療従事者として病人を保護する責任があるにもかかわらず、大阪市西成区の公園内に男性患者を置き去りにした疑いが持たれている。
 4人は同日午後1時すぎ、男性を車に乗せて内縁関係の女性が住む大阪市住吉区の自宅を訪問。男性の引き取りを女性に拒否され、途方に暮れて車を走らせている途中、病院から約10キロ離れた公園にたどり着き、入院中の荷物などと一緒に男性を放置した。
 職員らは同2時半ごろ、「60歳ぐらいの男性が公園で倒れている。目が見えないようだ」などと匿名で119番通報し、救急車が公園に到着するのを目立たぬように確認した後、病院に戻ったという。
 男性はその後、救急隊員に保護されたが、体調不良を訴え、西成区内の病院に転院し、現在も入院している。
 関係者によると、男性は糖尿病の治療などで豊川総合病院に約7年前から入院。全盲大阪市生活保護や障害者年金を受けており、毎月2万〜3万円の現金を内妻から受け取り、入院生活を続けていた。しかし、入院費の支払いが約2年半前から滞り、院内で看護師や別の入院患者とトラブルになることも多かったという。
 これまでの調べに男性は「入院費は内妻が生活保護費の中から支払ってくれていると思っていた。職員に置き去りにされ、行き場がなくて辛かった」などと話しているという。
 豊川院長は「非常に恥ずかしい行為だ。患者を連れて帰って来るなとも言っていないし、なぜ職員がそういう行動を取ったか分からない」と話している。
 同病院は昭和58年に開設され、内科、外科、産婦人科、小児科などを備えた総合病院。救急、労災指定病院でもあり、ベッド数は183床。近畿大奈良県立医大とも提携している。

そもそもこの患者は生活保護を受給してたという。それがほんとなら、入院費は生活保護の支給金なかから払うんじゃなくて、医療扶助で病院から福祉課に直接請求されるはずだ。男性が関知しないところで、実は生活保護は打ち切りにされていたのではないのか。打ち切りには本人の同意が必要であり、勝手に打ち切りになっていたとは考えにくいのだが。